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この作品の成功理由は主役、脚本、監督、カメラワークなどいろいろあるが、それと同じくらい悪役の存在感だろう。とくにテロリーダー役のアラン・リックマンが素晴らしい。独特の口調で「れでぃ〜す、あんど、じぇんとるめ〜ん」としゃべるシーンはたまらん。リックマンはこれが映画初出演で、舞台あがりの役者である。よくもまあこんな役者見つけてきたもんだ。映画のワンシーンでブルース・ウィリス扮するマクレーン刑事とバッタリ遭遇して、思わず人質口調の芝居に切り替えるあたりもおもろい。結局マクレーンに見破られてしまうが、その後は革靴ながら銃撃戦してがんばってます（足ツルツルすべりそう・・・）。そしてもうひとり、カール役のアレクサンダー・ゴドノフ。彼はもう亡くなってしまったが、バレエダンサー出身とあってとにかく蹴りが綺麗。あと男なのに髪がサラサラすぎ。２，３作目の悪役もいいが、やはり１作目は別格かもしれない。

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１作目と違って、今回の敵はいかにも風貌からしてバリバリの戦闘集団。最初の登場シーンがこらまた凄い。大佐のいきなりホテル内で全裸で太極拳！そんなにテレビ消すのに力入れるなぁ！！さらに驚くのが、その後の大佐と部下達が部屋から出るとこ。両脇のドアから同時に次々に出てくる（練習したのかなあ・・・）。ひとり１部屋とは贅沢だ。おまけにワンフロア貸切状態。個々の戦闘能力は非常に高く、マクレーンもボコボコにされていた。俳優陣は今考えれば豪華な面々が揃っている。死神（ビルとテッドの地獄旅行）はいるわ、T-1000（ターミネーター２）はいるわ、ルイージ（スーパーマリオ）はいるは、ラジー賞候補の監督（グリッター）はいるわ、ミート（ポーキーズシリーズ）はいるわ、ゴッサムの汚職刑事（バットマン ビギンズ）はいるわでマニアならよだれが出るキャスティング。あとテロ集団が奪還する将軍役にイタリアの西部劇で有名なフランコ・ネロが出てるが、何故彼が選ばれたのだろう・・・。まぁ合ってはいたけど。

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今回はハンスの兄という役で、リックマンと同じイギリス出身のジェレミー・アイアンズを使ってきた。ついにオスカー俳優まで登場させるとは、アッパレ。アイアンズは声が渋い、渋すぎる。敵はまたも軍人上がりということで、いかにも強そうだが、あれれ？意外と弱い。１、２作目のような見せ場もあまりなく、サイモンもあっさりやられてしまう。アイアンズはブルース・ウィリスと肉弾戦をすると思っていたため、かなり鍛えたらしい。スーツ脱いだときの体付きは凄かった。実際そのシーンはなくて残念だ。１でカール、２でスチュアート大佐と肉弾戦をしてきて、今回マクレーン様の相手をする役目はタルゴだったが、前の２人と比べると物足りなかった。やはりサイモンとやり合って欲しかった・・・しつこいけど。ジェレミー・アイアンズという超一級品の役者を使ってただけに、もう少し違った演出がほしかった。シーンではサイモン一味が銀行に乗り込むシーンはかなりカッコイイ！音楽も。（スーツにミリタリーブーツってちょっと変だね）

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12年ぶりの新作で、どんな悪役が来るのか期待していたが、オファーされたのはまだそんなに有名ではないティモシー・オリファントだった。彼の作品は、頭のイカれた学生役を演じた「スクリーム２」しか見た事なかったので、今回のスマートな役柄は新鮮だった。ラストシーンが意外にあっけなく終わってしまったので、もう少し何か花を持たせてあげたかった感じがする。オリファントは今回の大役で色々プレッシャーがあったらしいが、シリーズ特有のカッコイイテロリストをうまく演じたと個人的には思っている（印象度では前３作にはかなわないけど＾＾；）。今回は女テロとしては、初めてマクレーンと肉弾戦を行うマイというキャラが登場する。いや〜結構強かった！彼女はラストでまた復活すると思っていたので、途中退場はとても残念だった。もうひとり印象的だったのが、クモ男のランド。彼の体術はすばらしく、内容抜きにしても堪能してしまえるほど。毎回ボスを筆頭に、部下がぞろぞろ歩いていくシーンがいつもかっこ良く思っていたで、今回はそれがなかったのが心残りだ。